こんにちは。ワインワインワイン運営者の「wain3」です。スーパーのワイン売り場に立ち寄ったとき、棚にずらりと並ぶボトルの多さに圧倒されてしまい、結局どれを選べば良いか迷ってしまうことはありませんか。特にワイン初心者の方は、「渋い赤ワインは飲みきれないかも」「酸っぱい白ワインは苦手」といった不安があり、ジュースのように飲みやすい甘口を探している方も多いはずです。
そこで今回は、近所のスーパーやカルディなどで手軽に購入できる、1000円以下の安い価格帯を中心としたおすすめの甘口ワインについて、私の経験も交えながら詳しくお話しします。赤や白だけでなく、スパークリングやロゼなど、種類ごとの特徴や、SNSでも「神コスパ」と評判の銘柄も紹介していきますね。
- 初心者でも失敗しないスーパーでの甘口ワインの探し方と見るべきポイント
- 1000円以下でも驚くほど美味しいコスパ最強の銘柄とその理由
- 赤・白・スパークリングごとの味わいの特徴と自分に合う種類の選び方
- 甘口ワインを最高に楽しむためのスーパーで買えるペアリングとおつまみ
スーパーにある初心者におすすめの甘口ワインを選ぶコツ
スーパーマーケットの陳列棚には無数のボトルが並んでいて、知識がないとどれも同じに見えて圧倒されてしまいますよね。でも、ラベルのデザインや価格だけでなく、いくつかのポイントさえ押さえておけば、専門的な知識がなくても自分好みの美味しい一本を見つけることは難しくありません。ここでは、スーパーで賢く甘口ワインを選ぶための基本的な視点をご紹介します。
安い価格帯でも美味しい理由

「安いワイン=美味しくない」「悪酔いする」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、それは一昔前の話です。最近のスーパーで売られているワインは本当にレベルが高く、プロでも驚くようなクオリティのものが増えています。特に1000円以下の価格帯でも美味しいものが増えているのには、明確な理由があります。
まず、チリやスペインなど、人件費や土地代が比較的安い国から輸入されているワインは、コストパフォーマンスが抜群です。これらは「デイリーワイン」と呼ばれ、現地の食卓でも日常的に楽しむことを目的に作られているため、気取らない親しみやすい味わいが特徴ですね。
さらに、日本との間で結ばれた経済連携協定(EPA)の影響も大きく関わっています。例えば、日本でも人気の高いチリワインは、EPAにより段階的に関税が引き下げられ、2019年には完全撤廃されました。これにより、良質なワインがより手頃な価格で私たちの手元に届くようになったのです。
関税撤廃の影響について
チリワインの安さの秘密は、企業努力に加え、国同士の取り決めによる関税の撤廃が大きく寄与しています。これにより、高品質なワインを安価に楽しむことができるようになりました。(出典:外務省『日・チリ経済連携協定』)
また、日本の大手メーカーが国内でボトリングしたり、独自の技術で酸化を防ぐ工夫を凝らしたりしている商品も多く、フレッシュでフルーティーな味わいを安価に提供できるようになっています。「安かろう悪かろう」ではなく、企業の努力と国際的な背景によって「安くて美味しい」が実現されているのです。
輸入ワインと国産ワインの違い
スーパーには海外からの「輸入ワイン」と、国内で製造された「日本ワイン」や「国産ワイン」が並んでいます。甘口で飲みやすいものを探すなら、海外産ならドイツやイタリア、国産なら大手メーカーの紙パックやペットボトル入りのものも侮れませんよ。
1000円以下で探すポイント

予算を1000円以下に設定してスーパーで探す際、まず注目してほしいのは「ボトルのキャップ」です。コルク栓ではなく、手で回して開けられる「スクリューキャップ」のワインを積極的に選んでみてください。
スクリューキャップをおすすめする理由
かつては「スクリューキャップ=安物」という偏見がありましたが、現在は高級ワインでも採用されるほど技術が進化しています。スクリューキャップはコスト削減になるだけでなく、密閉性が高いため、フレッシュな果実味を保ちやすいという大きなメリットがあります。
初心者の方にとっては、専用のオープナー(コルク抜き)を用意する必要がなく、飲みきれなかった時に再び蓋をして冷蔵庫で保存しやすいという点も大きな魅力ですね。無理に一度で飲み切る必要がないので、自分のペースで楽しめます。
ポップ(POP)を活用しよう
売り場の手書きポップや説明書きは情報の宝庫です。「極甘口」「デザートワイン」「フルーツのような」といったキーワードが書かれているものを探すと、当たりを引く確率がグッと上がります。
赤や白による味わいの違い

甘口ワインといっても、赤と白では味わいの印象がかなり異なります。「ワインは全部渋い」と思っている方も多いですが、それは大きな誤解です。自分の好みがどちらに近いか、具体的な味をイメージしてみましょう。
白ワインの甘口
白ワインの甘口は、マスカットや桃、蜂蜜のような香りが特徴的で、酸味と甘味のバランスが良いものが多く、一番失敗が少ないジャンルかなと思います。冷やして飲むとスッキリとして、フルーツポンチやデザート感覚で楽しめます。初めてワインを飲むなら、まずはここから入るのが王道ですね。
赤ワインの甘口
一方、赤ワインの甘口は、ベリー系のジャムやコンポート、あるいは干しぶどうのような濃厚な甘さが魅力です。赤ワイン特有の「渋み(タンニン)」が抑えられているものが多く、口当たりが非常にまろやかです。「ポリフェノールを摂りたいけれど、渋いワインは苦手」という方には、この甘口赤ワインがぴったりですね。
甘くて飲みやすい種類の選び方

ラベルを見ても味が想像できないときは、裏ラベルの「甘辛度」の表示をチェックしましょう。多くのスーパー向けワインには、5段階評価などで「辛口 ⇔ 甘口」のメーターが記載されていますので、迷わず一番「甘口」寄りのものを選んでみてください。
アルコール度数にも注目
また、アルコール度数を見るのもひとつの手です。一般的なワインは12%~14%程度ですが、甘口で飲みやすいワインは5%~9%前後と低めに設定されていることが多いです。発酵を途中で止めて糖分を残しているため、アルコールが低くなる傾向があるんですね。アルコール感が強くないので、お酒があまり強くない方でも、ジュース感覚でスイスイ飲めてしまいますよ。
ラベルの専門用語に注意
海外のワインラベルには、「Sweet(英語)」「Doux(フランス語)」「Dolce(イタリア語)」などの表記がある場合も。ドイツワインなら「Mosel(モーゼル)」という産地名や、「Liebfraumilch(リープフラウミルヒ)」といった単語が入っていると甘口の可能性が高いです。
カルディとスーパーの使い分け

近所のスーパーだけでなく、カルディのような輸入食品店もワイン探しには欠かせません。どちらにも良い点がありますが、私の中での使い分けとしては、以下のようなイメージを持っています。
| 店舗タイプ | 特徴 | おすすめのシーン |
|---|---|---|
| 一般的なスーパー | 大手メーカーの定番品や、国内ボトリングの安旨ワインが豊富。いつでも同じ商品が買える安心感がある。 | 夕飯の買い物ついでや、とにかく安く済ませたい時。毎日の晩酌用。 |
| カルディなど | 世界各国の少し珍しいワインや、パッケージが可愛いものが多い。店員さんの解説POPが充実している。 | 週末の家飲みや、ちょっとした手土産を探す時。新しい味に挑戦したい時。 |
スーパーは「いつもの味」を安定して安く買える場所、カルディは「新しい味」や「ジャケ買い」に出会う場所、という感覚で使い分けると、ワインライフがより楽しくなるかなと思います。
スーパーの甘口ワインで初心者におすすめの銘柄と楽しみ方
ここからは、実際に日本の多くのスーパーで見かけることができる、具体的におすすめしたい甘口ワインの銘柄やスタイル、そしてそれらをより美味しく楽しむためのペアリングについてご紹介します。
ジュース感覚で飲める赤

赤ワインデビューにおすすめしたいのが、サントリーの「赤玉スイートワイン」です。明治時代から愛される超ロングセラーで、ワインというよりは「美味しい葡萄のお酒」という表現がしっくりきます。どこか懐かしい葡萄ジュースのような濃厚な甘さが特徴です。そのまま飲むだけでなく、オン・ザ・ロックにしたり、ソーダで割って「赤玉パンチ」にしたりと、自由にアレンジできるのも魅力ですね。
また、イタリア産の微発泡赤ワイン「ランブルスコ(Lambrusco)」も、スーパーでよく見かける定番です。「赤なのにシュワシュワしていて甘い」という新感覚で、渋みがほとんどなく、冷やして飲むとベリー系のサイダーのように楽しめます。脂っこい食事をスッキリさせてくれるので、ピザやパスタ、あるいは焼き肉などとの相性も抜群ですよ。
スイーツに合う甘口の白

白ワインなら、ドイツ産の「マドンナ(リープフラウミルヒ)」などが有名です。美しい青いボトルのデザインが目印で、多くのスーパーに置かれています。ドイツワイン伝統の上品な甘さと優しい酸味があり、食事中に飲むのはもちろん、フルーツケーキやアップルパイなどのスイーツと合わせると、至福のティータイムのような時間を過ごせます。
もっと手軽なものでは、メルシャンの「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」シリーズの白もおすすめです。ブドウ本来の素直な甘さが感じられ、変なクセがないので食事の邪魔をしません。ペットボトルタイプなら冷蔵庫のドアポケットにも入れやすく、日々の晩酌に最適です。
神と話題のスパークリング

「神コスパ」としてSNSなどで度々話題になるのが、イタリアのアスティ地方で作られる「天使のアスティ」や、それに関連するモスカート(マスカット)系のスパークリングワインです。マスカットをそのまま頬張ったような芳醇な香りと強烈な甘さは、お酒が苦手な人でも「これなら飲める!」「むしろ美味しい!」と感動することが多いですね。アルコール度数も低めで、自分へのご褒美にぴったりです。
また、カラフルなボトルが可愛い「カフェ・ド・パリ」シリーズも外せません。ピーチ、ライチ、マスカット、グレープフルーツなど様々なフルーツフレーバーがあり、スーパーの棚でもひときわ目立っています。スパークリングワインの爽快感とフルーツの甘みが合わさり、女子会やホームパーティーのシーンにも華を添えてくれますよ。
相性抜群の市販おつまみ

甘口ワインには何を合わせれば良いか悩むかもしれませんが、基本的には「塩気のあるもの」か「同じく甘いもの」を合わせるのがセオリーです。スーパーでワインと一緒にカゴに入れたいおすすめのおつまみをいくつか挙げてみます。
| おつまみ | 相性の良いワイン | おすすめの理由 |
|---|---|---|
| クリームチーズ | 甘口の赤・白 | 乳製品のコクがワインの甘みを包み込みます。蜂蜜や黒胡椒をかけると、それだけで立派なデザートになります。 |
| 生ハム | スパークリング・ランブルスコ | 生ハムの強い塩気が、ワインの果実味と甘さを引き立ててくれます。「甘じょっぱい」最高のマリアージュです。 |
| ポテトチップス | 甘口の白・スパークリング | 意外かもしれませんが、「うすしお味」などのポテトチップスは、甘口ワインとの無限ループを作り出します。気軽な家飲みに最適。 |
| チョコレート | 甘口の赤 | 特にベリー系の香りがする甘口赤ワインと合わせると、口の中で溶け合ってリッチな味わいに。ビターチョコよりミルクチョコがおすすめ。 |
初心者がスーパーでおすすめの甘口ワインと出会うには

スーパーには数え切れないほどのワインがありますが、難しく考える必要はありません。まずは「ラベルが可愛いから」「名前が美味しそうだから」といった直感で選んでみるのも立派な選び方です。そして、「甘口表記があること」「アルコール度数が低めであること」というポイントさえ外さなければ、大きく失敗することは少ないはずです。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ近所のスーパーのワイン売り場を冒険してみてください。もしかしたら、あなたにとっての生涯の「神ワイン」が、いつもの売り場の棚で待っているかもしれませんよ。
※記事内で紹介した商品価格やパッケージデザインは、店舗や時期によって異なる場合があります。また、お酒は20歳になってから楽しみましょう。健康への影響を考慮し、飲みすぎには注意して適量を心がけてくださいね。

