【家飲みワインレビュー】当たり年ボルドーの金賞受賞作!「キュヴェ・ダンタン’18」は、ワイン初心者の僕を優しく受け入れてくれた。

【家飲みワインレビュー】当たり年ボルドーの金賞受賞作!「キュヴェ・ダンタン’18」は、ワイン初心者の僕を優しく受け入れてくれた。 ワイン飲んだ感想

皆さん、こんばんは! 平日の仕事終わり、ささやかな晩酌タイムをこよなく愛する、ごく普通のワイン好き「僕」です。

ワインセラーがあるわけでもなく、テイスティング用語をスラスラ言えるわけでもない。ただ、美味しいワインに出会えた時の「あ、これ好き!」っていう、あの瞬間がたまらなく好きで、日々色々なお酒を楽しんでいます。

そんな僕が、ある日ネット通販サイトで運命的な出会いを果たしてしまいました。

『キュヴェ・ダンタン’18(ACボルドー)』

目に飛び込んできたのは、そんな名前の赤ワイン。 そして、その周りを固める、キラキラと輝く魅惑的な言葉たち…。

  • 「ボルドー当たり年2018ヴィンテージ!」
  • 「70ミリオンズデギュスタトゥール金賞受賞!」
  • 「赤・フルボディ」

正直に言います。ワインの世界は奥が深すぎて、僕のような素人にはまだ分からないことだらけ。でも、「当たり年」とか「金賞」って言われると、なんだか無条件に「これは美味しいに違いない!」って思っちゃいませんか?

まるで、好きなアーティストのアルバムに「最高傑作!」なんて帯が付いていたら、とりあえず聴いてみたくなる、あの感じ。

まさに「スペック買い」。 普段はもう少し慎重に選ぶのですが、このワインが放つオーラには抗えませんでした。 「フルボディって、ちょっと渋くて重たいイメージがあるけど、当たり年の金賞ワインなら、僕みたいな素人でも美味しく飲めるんじゃないか?」

そんな淡い期待を胸に、ポチっと購入ボタンをクリック。 数日後、我が家にやってきた一本のボルドーワイン。

今夜は、この「キュヴェ・ダンタン’18」と、じっくり向き合ってみたいと思います。 ワイン片手に、ゆるりとお付き合いいただけたら嬉しいです。

ご対面!「キュヴェ・ダンタン’18」って、どんなワイン?

ご対面!「キュヴェ・ダンタン’18」って、どんなワイン?

さて、まずは主役の紹介から。 テーブルの上に置かれたボトルは、シンプルながらも品のある佇まい。深い緑色のガラスの向こうに、濃密な液体の色が透けて見えます。

ラベルに書かれた情報を、改めて見てみましょう。

  • 商品名: キュヴェ・ダンタン’18
  • 生産国・地域: フランス・ボルドー
  • 格付け: ACボルドー
  • 味わい: 赤・フルボディ
  • ヴィンテージ: 2018年

特筆すべきは、やはり「2018年ヴィンテージ」という点。 ワインの世界では、ブドウの出来がその年の天候に大きく左右されるため、「ヴィンテージ(収穫年)」がとても重要視されます。そして、この2018年という年は、ボルドー地方にとって歴史的なグレートヴィンテージ、つまり「大当たり年」なんだとか。春の雨の心配を乗り越え、夏から秋にかけては完璧な天候に恵まれたことで、ブドウが非常によく熟し、パワフルで果実味豊かなワインが多く生まれた年、らしいのです。

もう、この時点で期待値は最高潮。 「当たり年のブドウで造られたワインか…それは美味しいだろうなぁ」と、自然と顔がほころんでしまいます。

そして、もう一つの輝かしい経歴が「70ミリオンズデギュスタトゥール金賞」。 「な、ななじゅうみりおんず…?」 名前からして、なんだかスゴそう。調べてみると、これはフランスで非常に人気のあるオンラインワインコンクールで、たくさんのワイン愛好家が審査員として参加するものだそうです。つまり、専門家だけでなく、僕たちのような一般の飲み手が「美味しい!」と選んだ証。プロのお墨付きも嬉しいですが、「みんなが選んだ美味しさ」というのも、なんだか親近感が湧いて、より一層飲むのが楽しみになります。

ブドウの品種は、メルローが80%と主体で、そこにカベルネ・ソーヴィニョン10%、カベルネ・フラン10%がブレンドされています。 僕の浅い知識だと、メルローは「まろやかで優しい果実味」、カベルネ・ソーヴィニョンは「しっかりとした骨格と渋み」、カベルネ・フランは「華やかな香りをプラスする名脇役」といったイメージ。メルローが主体だから、フルボディといっても、どこか親しみやすい味わいなんじゃないかな?と、勝手に想像を膨らませます。

さあ、予習はここまで。 いよいよ、この期待の星をグラスに注いでいきましょう!

いざ、抜栓!五感で楽しむテイスティングタイム

コルクを抜くと、「ポンッ」という小気味よい音と共に、ふわりと芳醇な香りが立ち上ります。この瞬間が、ワインを開ける一番の楽しみかもしれません。

トクトクとグラスに注いでいくと、現れたのは息をのむほど美しい液体。

【色】吸い込まれそうな、若々しい赤紫色

公式のコメントには「濃い赤紫色。若々しい紫色の輝きが鮮やか」とありました。 まさに、その通り! グラスの向こう側がほとんど見えないくらい、色が濃い。でも、ただ濃いだけじゃなくて、光にかざすと、グラスの縁がキラキラと紫がかって見えるんです。これが「若々しい輝き」ってことなのかな。 専門家は「鶏頭の花を連想させます」なんて詩的な表現をするんですね…。僕にはそこまでの表現力はありませんが、ただただ「綺麗だなぁ…」と見とれてしまいました。熟成を重ねたワインの、少しオレンジがかった色合いも素敵ですが、この若々しくて生命力に満ちた色も、パワフルで魅力的です。

【香り】甘くて、スパイシーで、ちょっと大人な香り

まずはグラスをくるくると回して(これをスワリングっていうんですよね、覚えました!)、香りを立たせます。 顔を近づけると、最初に感じたのは、ベリー系の甘く濃密な香り。 「ブラックベリーやカシスの香り」とコメントにある通り、まるでジャムを煮詰めた時のような、甘くて少しキュンとするような香りです。これは分かりやすい!メルロー主体だからこその、豊かな果実の香りなのでしょうか。

そして、もう一度深く香りを吸い込んでみると…。 あれ?なんだか少し違う香りもする。 「湿った土の香りと共に、スパイシーな丁字の風味も感じさせます」 なるほど…。僕の鼻では「これが土!」「これが丁字(クローブ)!」と明確に嗅ぎ分けるのは難しいですが、確かにただ甘いだけじゃない、少ししっとりとした落ち着いたニュアンスと、ピリッとしたスパイスのようなアクセントを感じます。 例えるなら、フルーツタルトの隣に、ハーブティーが置いてあるような感じ…? うーん、難しい!でも、この香りの複雑さが、ワインをより一層面白くしているのは間違いありません。

【味わい】フルボディの優しさに、思わず「美味しい!」

いよいよ、一口。 口に含んだ瞬間、まず感じたのは、想像以上にフレッシュな果実味でした。 公式コメントの「アタックの酸がやや鋭いものの」という部分。これは、口に入れた瞬間の、キュッとした酸味のことかな?確かに、最初に少しだけ爽やかな酸を感じますが、それがすぐに豊かな果実の甘みと旨味に包まれて、絶妙なバランスを保っています。

そして、ユーザーレビューにあった「フルーティー。渋味、酸味弱め」という感想。 まさにこれだ!と思いました。 「フルボディ」と聞くと、口の中がギシギシするような強い渋み(タンニン)を想像して、ちょっと身構えてしまう僕のような初心者にとって、このワインは驚くほど飲みやすい。 もちろん、フルボディらしいしっかりとした骨格や飲みごたえはあります。でも、それがトゲトゲしていなくて、とてもまろやか。 「タンニンは少しきつめです」という公式コメントも、この豊かな果実味と一体化しているからか、僕には「心地よい渋み」として感じられました。口の中に残る、ほのかな渋みが、また次の一口を誘うんです。

酸味、果実味、そして渋み。 そのどれか一つが突出しているわけではなく、全てが手を取り合って、一つの美味しい液体になっている。そんな印象です。 「ああ、これが当たり年のボルドーなのか…」 「これが、みんなが選んだ金賞ワインの実力か…」 思わず、一人でうんうんと頷いてしまいました。

最高の相棒は?おうちごはんとペアリングしてみた

さて、こんなに美味しいワイン、一人で飲むのもいいけれど、やっぱり美味しい料理と合わせたくなりますよね。

公式のおすすめは「牛サーロインステーキ ペッパーソース」や「ビーフシチュー」。 …うーん、それは絶対に美味しい!想像しただけで、お腹が鳴ってしまいます。 でも、残念ながら今夜の我が家の冷蔵庫に、そんな立派なお肉はありません。

ということで、今夜僕が用意したのは「ちょっと贅沢なミートソースパスタと、コンビニで買ってきたカマンベールチーズ」です! 庶民的ですが、これもまたリアルな家飲みということで。

まずは、ミートソースパスタと。 ひき肉とトマトをじっくり煮込んだソースのコクと、このワインの豊かな果実味が、口の中で見事に調和します。ワインがソースの旨味をぐっと引き立ててくれて、パスタが何倍も美味しく感じられる!これは大成功です。

そして、カマンベールチーズ。 とろりとしたチーズの塩気とクリーミーさが、ワインの酸味と渋みを優しく包み込んでくれます。チーズを一口、ワインを一口…ああ、無限に続けられそう。

ステーキやビーフシチューのような王道の組み合わせはもちろん最高でしょう。でも、この「キュヴェ・ダンタン’18」は、もっと普段の食事に寄り添ってくれる懐の深さを持っている気がします。ハンバーグや唐揚げ、ちょっと味の濃い煮物なんかとも相性が良さそうです。

「このワインがあるだけで、いつもの食事がこんなに豊かになるんだな」 そんな幸せを、しみじみと噛みしめました。

まとめ:ワインの楽しさへの扉を開けてくれる一本

あっという間に、グラスは空に。ボトルにも、もう残りわずか。 ほろ酔い気分で、今夜のパートナーを改めて見つめます。

「キュヴェ・ダンタン’18」。 最初は「当たり年」「金賞」というキラキラしたスペックに惹かれて手にしたワインでした。 でも、実際に飲んでみて感じたのは、スペック以上に素晴らしい、その「親しみやすさ」と「バランスの良さ」でした。

フルボディらしいしっかりとした飲みごたえと、ボルドーワインならではの複雑な香りや味わいを持ちながらも、決して飲み手を突き放さない。むしろ、豊かな果実味が「ようこそ!」と優しく迎え入れてくれるような、そんな温かさのあるワインでした。

このワインは、きっと色々な人におすすめできます。

  • 「ボルドーワインって難しそう…」と思っている、かつての僕のような人。
  • 普段はもう少し軽めのワインを飲んでいるけど、少しステップアップしてみたい人。
  • しっかりした赤ワインが好きだけど、渋すぎるのはちょっと苦手な人。
  • 毎日の食卓を、ちょっとだけ特別なものにしたい人。

1,000円台でこのクオリティが楽しめるなら(※価格は僕が購入した時の参考です)、コストパフォーマンスも抜群。これは、我が家の「常備ワインリスト」に殿堂入り決定かもしれません。

ワインの楽しみ方は、人それぞれ。 難しいことは分からなくても、「美味しい!」と思える一本に出会えること。それこそが、一番の幸せなんだと思います。

「キュヴェ・ダンタン’18」は、僕に改めてワインの楽しさと、その懐の深さを教えてくれました。 また一つ、素敵なワインとの出会いに感謝。

ごちそうさまでした!

>> キュヴェ・ダンタン’18(ACボルドー)はこちらで買えます

この記事を書いた人
wain3(ワインさん)

ワインと旅をこよなく愛する会社員。
専門家ではない「いち生活者」のリアルな目線で、心から「良い」と感じたモノ・コトだけを、正直な言葉で綴っています。「日常に、ほんの少しの贅沢と発見を」がモットー。

wain3(ワインさん)をフォローする
ワイン飲んだ感想